機能
バリエーションに富んだリバース手法
spScanには標準機能として複数のリバース手法を用意しています。
点群から自動で簡易面を作成するパッチ面作成手法、後工程で使いやすいCAD面構成を作成する手法、CADとの誤差部のみを短時間に修正する部分リバース手法など、リバースの目的、用途により、選択できます。
spScanのリバース手法
spScanには標準機能として現在、以下の6Typeのリバース手法を用意しています。リバースの目的、用途により、手法を選択していただくことができます。
- 全体リバース: 点群のみを利用して、CAD曲面作成をするリバース手法です。
- パッチ曲面作成手法「自動パッチ作成」
- パッチ(4辺の網目状)曲面構成のCAD面を作成するリバース手法です。
- 簡易面自動作成手法「自動フィレット作成」
- グルーピング機能を利用して、自動で簡易的なCAD曲面を作成するリバース手法です。現在ブラッシュアップのための開発をしています。
- CAD構成面の手動作成手法「手動フィレット作成」
- CADと同等の面構成の曲面を手動操作で作成するリバース手法です。
- パッチ曲面作成手法「自動パッチ作成」
- 部分リバース: 点群とCADを利用して、誤差部のみのCAD曲面を作成するリバース手法です。
- 部分リバース
- 点群とCADとの誤差がある部分のみのCAD曲面を再作成します。
- 誤差部のみの曲面を作成するので、リバース工数の削減が可能です。
- 曲面最適化、曲面フィット
- 誤差部のCAD曲面を移動、変形し、点群にフィットしたCAD曲面を作成します。
- 曲面最適化は元の曲面構成を維持した移動ができます。
- リバース工数の削減が可能です。
- 複数曲面フィット
- 複数のCAD曲面を一括、自動処理で、点群にフィットしたCAD曲面を作成します。
- リバース工数の大幅な削減が可能です。
- フィット後の面間の連続性が保持できない場合があるので、不具合部の曲面は修正が必要です。
- 部分リバース
spScanのリバース面のタイプ
spScanのリバース面には複数のタイプがあります。目的、用途によってリバース面のタイプを選択いただけます。
- 自動パッチ作成
- ポリゴンからパッチ曲面(4辺の網目状曲面構成)を作成します。
- ポリゴンの凹凸形状が作成面の品質に影響するため、ポリゴンの穴埋め、形状のスムージング等の編集が重要になります。
- 他のリバース面と比べると、曲面の作成工数の削減が可能です。
- 医療リバース、工芸品のレプリカ製作など、リバースした面データをそのままご活用いただく用途に適しています。
- 3Dプリンター用のリバースデータとしてお使いいただけます。
- リバース面の編集が必要な場合は、別のCADにて曲面の再作成や編集が必要になります。
- 手動フィレット作成
- spScanの代表的なリバース面構成で、CADと同等の面構成で曲面が作成できます。
- 曲率半径の大きな箇所に曲面(基本面)を作成後、基本面間に手動でフィレット形状を作成します。
- spScanでは、操作性の向上、自動化処理、専用機能の追加等により、手動操作をさらに簡単する機能開発を推進しています。
- 自由曲面の作成時、「点群との再現精度を優先するか」、「リバース面の品質を優先するか」、のコントロールが簡単にできます。
- 部分リバース手法を併用することで、リバース工数の大幅な削減が可能です。
- ピン角作成
- spScanでは基本面をなめらかな曲面として作成できるので、ピン角(基本面間の交線)作成が可能です。
- 一般のCADのモデリング手法のように、ピン角作成後に半径を指定したフィレット面を作成することもできます。
- 自動フィレット作成
- spScanでは手動操作での工数を削減するため、自動化をめざしています。
- 現在の自動フィレット作成はまだ開発途中段階ですが、手動フィレット作成と同等の面構成を自動で作成できるよう開発を進めています。
tag : リバース手法 点群データのCAD化