HOME > spScan > 部分リバース機能でリバース工数を大幅削減

機能

部分リバース機能でリバース工数を大幅削減

点群からのリバース作業に時間がかかっていませんか?

CADデータがある場合は、点群データとCADデータを比較し、誤差部だけの曲面を作り替えることができます。誤差部のみのリバースで済むため、全体のリバースに比べると大幅な工数削減が可能になります。

spScanではこのリバース手法を「部分リバース」と呼んでいます。「部分リバース」では、誤差部の点群との許容距離をキープしつつ、周辺の曲面との連続性を保った曲面を新たに作成できます。

部分リバースとは?

  • CADデータを読込み、測定データと誤差がある部分のみのリバースを行います。
  • 必要最小限のリバースで、工数が大幅に短縮できます。
  • spScanの部分リバースは以下の手法があります。

曲面の再作成

誤差のある曲面を削除して、曲面を再作成します。

  • ポリゴンと曲面の誤差を確認し、誤差がある個所の曲面のみを作成します。
  • ポリゴンとの距離などの作成条件で、隣接する元のCAD曲面と連続する曲面を作成できます。
  • 元のCAD形状と面構成が変わってしまった場合でも、ポリゴンとの誤差を確認しながら新たに曲面を作成することができます。
  • ポリゴンとの距離誤差が大きい場合でも簡単に形状を復元することが可能なので、部分リバースとして一番用途が多い手法になります。

曲面を移動、変形

誤差のある曲面を削除せず、ポリゴンとの誤差が最小となるように曲面を移動および変形します。(曲面最適化機能)

  • CAD曲面を、ポリゴンとの距離誤差が最小となるように、最適化(平行移動/回転/オフセット)します。
  • 最適化は複数曲面の指定ができます。最適化で、移動を指定した場合、面構成は元形状を保持し、移動のみで、面の変形はしません。
  • ただし、最適化をする曲面(赤面)に隣接する曲面(オレンジ面)は、最適化面の移動に追従しながら、隣接面に連続性を保って変形も可能です。
  • 距離誤差が少ない場合の部分リバース手法として適用できます。

曲面を変形

誤差のある曲面を削除せず、ポリゴンとの誤差が最小となるように、かつ、隣接面と滑らかにつながるように曲面を変形します。(曲面フィット機能)

  • 隣接面との指定された連続性を保ちながら、ポリゴンとの誤差が最小となるように、一面ごとに曲面の変形をします。
  • ポリゴンとの距離誤差がある曲面を部分的に修正したいときに適用できる機能です。

複数曲面フィット

複数の曲面を一括してポリゴンへフィットさせます。

  • 複数の曲面を一括して、ポリゴンにフィットさせます。
  • 非接触測定機で測定したデータから、金型CADを自動で短時間に再現したい場合に有効な機能です。現場で手修正をしたプレス金型の形状をCADに再現することができます。
    ただし、曲面間の距離は保証されません。移動量が多いと変形追従できない場合もあります。変形面に不具合がある場合は修正が必要になります。
複数曲面フィット 変形前のポリゴンと曲面の距離誤差
複数曲面フィット 変形後のポリゴンと曲面の距離誤差

tag : 部分リバース 点群データのCAD化