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活用例

先端技術とアイデアで未来のものづくりを目指す -岡矢産業株式会社様

岡矢産業株式会社様は、1983年に設立された試作メーカーです。高品質、低コスト、納期短縮の実現を目指しつつ様々なニーズに対応されており、主に自動車業界から信頼を得られています。CAD、CAM、CAEを積極的に導入されており、アルモニコス製品「spGauge」「spScan」「spGate」もご利用いただいています。今回は「spGauge」の活用状況についてお話を伺いました。

spGaugeを選定した理由

「spGauge」は非接触3Dスキャナーで測定した点群データとCADデータの比較をする検査用ツールで、プレス金型やプレスパネルの検査業務で使用しています。
プレスパネルは塑性成形時の様々な要因により、目的形状との差異やスプリングバック、反り変形が生じます。特に自動車のプレス材料として最近よく使われる超ハイテン材(High Tensile Strength Steel)は、引張り強度が高いので変形も大きくプレス成形が難しいです。目的形状に修正するには高い技術が必要となるため、使用する検査ソフトの性能も大変重要です。
プレスパネルの変形を検査する際、まずは点群データをCADデータにフィットさせる「位置合わせ」をします。一般的な検査ソフトでは点群データとCADデータの誤差が最小になる「ベストフィット」で位置合わせをすることが多いですが、この手法では求めたい変形要因、変形量が正しく判断できないため、「spGauge」の導入前は位置合わせ作業に苦労していました。
「spGauge」にはプレス業界のユーザー要望を反映したさまざまな位置合わせ機能が搭載されていて、弊社の目的に合う位置合わせが可能だったことが導入した理由です。

spGaugeの活用状況

①プレスパネル測定点群の位置合わせに活用
 「spGauge」の位置合わせ機能を活用することにより 、超ハイテン材(1180Mpa)のプレスパネルについて壁そり部の評価が可能になりました。

②プレス成形シミュレーション(CAE)解析結果とパネル測定点群との形状一致度の評価に活用
 変形した形状を目的形状に修正する技術も大変重要であるため、弊社では塑性変形の事前検証用にCAEを使用します。CAE解析データをSTLデータとして出力し、「spGauge」で読み込んでCADデータと位置合わせをしています。解析ソフトではベストフィット位置合わせ程度しかできず、実際のプレスパネル測定点群データと解析データの位置合わせ方法の違いにより誤差傾向が異なることが多々ありましたが、「spGauge」を活用することで解析データもパネル測定点群データと同等の位置合わせができ、正確な誤差評価が可能になりました。

③プレスパネルの板厚評価に活用
「spGauge」ではプレスパネルの表裏を非接触測定した点群データから、基準板厚に対する板厚増減率のカラーマップ表示ができます。CAEの板厚ひずみカラーマップと同じ比率で表現できるため、CAEの解析結果との比較も容易に可能になりました。

④スポット溶接(Spot Welding)位置検査にAI位置検査機能を活用
試作パネルはお客様に納品時、全数を検査して品質保証する必要があります。ASSY部品の場合、スポット溶接位置の全箇所を手測定による検査をしていたため、多くの時間がかかっていました。
「spGauge」に新しく搭載された画像AI判定技術によるスポット溶接検査機能を活用することにより、検査業務の大幅な効率化が可能になりました。

spGaugeへの要望

「spGauge」のさまざまな位置合わせ機能を活用していますが、もっと簡単に操作できるようにしてほしいです。レポート作成機能の強化もお願いします。
弊社の「困った」に対しては、いつも迅速にサポート、運用のご提案をいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

岡矢産業株式会社

〒470-0371
愛知県豊田市御船町申原96-3
TEL:0565-46-1088
Mail:info@okaya-industry.co.jp
Webサイト:
http://www.okaya-industry.co.jp/

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