活用例
CATIAのグループ情報をファイル名(STEP・IGES・CAM-TOOL)へ自動変換! -株式会社明輝様
株式会社明輝様は1948年に創業された、自動車用部品、家電などのプラスチック射出成形用金型の開発・設計・製作を手掛けている金型メーカーです。現在世の中で販売されている主要なCAD/CAMシステムのほとんどを導入されています。
今回は技術部の田辺様、高部様、林様にspGateの活用状況を伺いました。
spGateを導入した背景をお聞かせください。
田辺様:社内の担当者が韓国に出張した際に、取引先の金型メーカーでspGateを使用していたことがspGateを知ったきっかけです。帰国後、早速spGateを検討することとなり、アルモニコスさんへ問い合わせました。弊社では数多くのCAD/CAMを導入しているため、単純な形状データの変換だけではなく、必要な属性のインポート・エクスポートをできるかがとても重要になります。評価期間中に、その属性変換も問題なくできそうだと判断できたため、導入を決めました。
アルモニコス:明輝様のWebページにある「設備一覧」を拝見しました。導入されているCAD/CAMの種類が非常に多いですよね。
高部様:設計は主にCATIA V5、CADmeister、Cimatron、NX、TopSolidの5種類を使用しています。加工部署では、CAM-TOOL、Tebis、Cimatron、WORKNC、hyperMILL、TopSolid’Camなどを使用しています。それぞれのCAD/CAMにおける長所を使い分けています。
その中でspGateはどのように使用されているのでしょうか?
林様:主に属性データの受け渡しで使用しています。
明輝では、CATIA V5、CADmeisterにおいて、グループ機能を使用してモデリングを行っています。加工部署の担当者は、設計部署からデータを受け取った後、必要な部品(グループ)のみを取り出す必要があります。
spGate導入前は、CATIA V5、CADmeisterのファイルを加工部署の担当者が1ファイルで受け取り、ファイルを開いて必要な部品(グループ)を取り出していました。1ファイルに200個のグループがある場合には、ファイルを開くだけでも膨大な時間がかかり、取り出しミスも発生していました。
spGate導入後は、CATIA V5、CADmeisterのグループ情報を読み込み、グループに対応した複数のファイルに出力して利用しています。
田辺様:データ変換作業は、spGate-Job-Manager(バッチ処理)を主に使用しています。
1日に約100モデルのデータ変換を行っています。変換登録は数分で行うことができ、100モデルのデータ変換処理も4~5時間程度で完了します。以前は1モデルを半日以上かけて変換することもありましたが、spGate-Job-Managerを使用すれば、ボタンひとつでグループごとにファイル出力できるので助かっています。spGate導入後、ファイルを開く手間と取り出しミスを減らすことができています。
アルモニコス:CATIA V5、STEPのグループ情報のデータ変換機能がspGateに搭載されたのは、明輝様からのご要望(※)がきっかけでしたね。
※ CATIA V5の形状セットをSTEPのグループへ変換、グループ単位で複数ファイル出力
田辺様:そうですね。製品データ(CATIA V5)をspGateに取り込み、形状セット・ボディごとに設計CADへ渡せるのはとても便利です。金型設計においては、3Dの形状以外にもPL線・ケガキ線などのワイヤーフレームが必要になるため、グループごとに分かれていることは重要になります。
データ変換以外のspGateの便利機能は使用していますか?
林様:フェースが分割されている円柱を結合する機能は使用しています。それ以外では、spGate-Job-Managerを使用して形状比較をしている担当者もいますね。
アルモニコス:確かに最近spGateのお客様の中では、部署を問わずデータ変換の次に使用頻度が高いのは形状比較機能です。設変前後のデータチェックで使用されているのですか?
田辺様:設変前後だけでなく、冷却穴と製品部の距離比較としても使用しています。spGateに形状比較機能があることは知っていましたが、私は普段慣れているCimatronで距離比較を行い、取引先へ解析結果を渡しています。これからは、spGateの形状比較機能も試してみたいと思います。
アルモニコス:今後もご不明なことがございましたら、spGateサポートセクションまでご連絡ください。
本日はご多用のところ、お時間をいただきありがとうございました。
株式会社明輝
本社機構:神奈川工場 神奈川県厚木市金田1030
http://www.meiki.co.jp/
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