機能
フェースの色は保たれていますか
CATIA V5でソリッド化(シート化)した時に、モデルに設定されている色情報が欠落してしまい困ったことはありませんか。
取引先様から提供されるモデル
取引先様から頂いたモデルをCADで開いてみると、
①ソリッド化(シート化)されていないバラ面モデルだった
②フェース単位で色が設定されている
このようなモデルを見たことある方は多いと思います。
①ソリッド化されていないバラ面モデルだった
近年、取引先様とのデータの授受にSTEPデータを用いる場合が増え、ソリッドデータでのやりとりが増えています。しかしながら、使用ソフトの都合や、変換処理の設定方法の違いによりバラ面でのデータ授受も少なくありません。(そもそもソリッドになっていないバラ面のSTEPデータや、トリムサーフェースやバウンデッドサーフェースで出力したIGESデータなど。)
②フェース単位で色が設定されている
実業務において「グループ」「レイヤー」「色」は重要な属性です。 特に「色」は一目で判断がつくため、多くの場合「色」を使用して加工情報を管理されているかと思います。
CATIA V5でソリッド化することにより色情報がなくなってしまう
バラ面のモデルを修正・加工しなくてはならない場合、まずはソリッド化を行わなくてはならないことがほとんどです。
CATIA V5でソリッド化を行う場合、「バラ面を結合」→「サーフェスを閉じる」を行えば、簡単にソリッド化を行うことができます。
しかし上図を見てわかる通り、「バラ面を結合」した時点で、モデルに設定されていた色情報が欠落してしまいます。
CATIA V5の「バラ面を結合」「サーフェスを閉じる」は、既存のフェースを修正するのではなく新たにモデルを作成するため、「バラ面を結合」「サーフェスを閉じる」で作成されたモデルは、CATIA V5のデフォルトの色が表示されてしまいます。そのため、再度ソリッド化したモデル上に色設定する作業が発生してしまいます。
spGateでソリッド化を行うと色情報は保持されます
spGateの場合、基本的には既存のフェースとフェースを結合しソリッド化していくため、モデルに設定されている色が欠落することはありません。