機能
CADモデルの簡略化により解析時間を大幅に短縮
微小フィレット形状を持つCADモデルを解析システムに取り込むと、解析メッシュのポリゴン数が大幅に増大し、解析時間も増加します。
spGateには解析用モデルを準備するための豊富な簡略化ツールが搭載されています。不要形状の削除や面数削減により解析に最適化されたモデルを使用することで、解析時間の低減につながります。
一般的なCADモデルには微小半径のフィレットが存在しています。曲面をメッシュ化する場合、曲率半径の大きな面はメッシュ数が少なく、曲率半径の小さな面はメッシュ数が膨大に増えてしまいます。
フィレットの有無による違い
例えば、フィレットがあるモデルとフィレットのないモデルにおいて、メッシュ化した場合のポリゴン数を比べてみましょう。
面数 | ポリゴン数 | |
フィレットあり | 1,461 | 19,592 |
フィレットなし | 421 | 6,728 |
フィレットを除去する2つの方法
フィレットを除去する場合、大きく2種類の方法があります。
自動フィレット除去
単純なCADモデルの場合には、指定した半径以下のフィレットを自動認識し、完全自動で除去します。
直接フィレット除去
除去したいフィレットをピックすると同時に、隣接面を自動トリムします。
一般的なソリッドCADシステムは、穴の空いた状態を許容しませんので、連続したフィレット面を全てピックする必要があり、その結果もエラーになることが少なくありません。
spGateは穴の空いた状態を許しますので、確実に一面ずつ除去できます。
- 除去したいフィレット面をクリック
- フィレット面が削除され穴のあいた状態に
- 同様に端部のフィレットを除去
- 残った面群をまとめて「ぼかし面」設定
- 全てのフィレット面が除去
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