機能
CADシステムよりも簡単な不具合修正機能
3次元CADデータを読み込んでも、ソリッドモデルにならず作業を始められない…
その原因の多くは、元データの品質にあります。
spGateなら不具合の大半を自動的に修正(ヒーリング)。残った不具合は「輪郭が干渉している」「面間が離れている」など、問題点を分かりやすく示して最適な修正方法へと導きます。
最低限のヒーリング機能のみのCADシステムとは違い、spGateはヒーリング機能を強化。高い変換品質と大幅な修正工数の削減を実現します。
世の中に流通している3種類のCADデータ
普段取り扱っている3次元CADデータには大きく3種類のタイプがあります。
- 中身の詰まった閉じたソリッドデータ
- 面と面が繋がっているシートデータ
- バラバラの単一面群データ
「3.フェース(バラバラの単一面群)」データを受け取った場合には、面と面の結合(ソーイング、ニット、ジョイン、エッジ共有化など、CADシステムにより呼び方はまちまち)作業が必要になります。面と面の結合を行わないと、ソリッドやシートになりませんので、CADシステムでブーリアン等の便利な機能を使うことができません。
面と面の結合とは?
標準的な曲面の構成は「母曲面(ぼきょくめん)」「エッジ」「バーテックス」で構成されています。
2枚の面を結合してシート化する例を見てみましょう。
面と面を結合するためには、片方のエッジとバーテックスを削除します。削除したことにより、残ったエッジとバーテックスは対応する面やエッジを共有します。ただし、通常はエッジと面間にギャップが生じますので、面修正が必要となります。
IGESでもソリッドデータは定義できるのですが、世の中に流通しているIGESの多くは単一面群データです。
CADシステムで単一面群のIGESをインポートする場合、一部のCADシステムには最低限の面修正(以下ヒーリングという)機能がありますが、多くのCADシステムはそのまま取り込みます。そのため、ソリッド(シート)になりません。
その点、spGateはヒーリングに特化したシステムであり、不具合修正にかける工数を削減します。
ヒーリングとは?
ヒーリング機能では様々な不具合を修正します。主だった不具合項目は下記の通りです。
- 重複面の自動削除
- 内部空洞の自動除去
- エッジと面のギャップ修正
- バーテックスとエッジのギャップ修正
- 不正面の近似
- 不正エッジの近似
- 未使用サーフェスパッチの自動除去
- スパイクループの自動修正
- 狭いフェースの自動除去
- 微小要素の自動除去
spGateでは、この他にも数多くの不具合を自動修正します。自動修正できなかった不具合は、システムが推奨するヒーリングアイコンを使用して手動修正します。
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