IoT/AI
IoT -AIを利用した顔認証-
IoT = Internet of Things (モノのインターネット)という言葉が出現したのはいつ頃からでしょうか?
昨今、IoT に関連する家電製品や自動運転車などの開発が一気に加速し、法規制の整備が間に合わない時代に突入。広義の意味合いでは、インターネットにつながっていなくても、センサー付きの機器が、センサーで読み取った周辺の状態や変化の情報を入力データとして、何かしらの処理を行うプロセスも IoT という認識に立つようになりました。
すなわち、インターネットとセンサーの普及により、ビッグデータの収集が可能になり、ビッグデータを利用して AI が発展進化しています。
アルモニコスも同様、AI を利用した開発のお問い合わせも増えてきました。
蛇足ですが、AI を IoT のカテゴリ下に入れるのか? IoT を AI のカテゴリ下に入れるのか?どちらが正しいのでしょうか?
アルモニコスでは、(とりあえず)IoT というカテゴリの下に AI開発を位置づけ、研究を続けています。
顔認証技術も、AIを使用する技術と既存画像認識の技術で行う2通りあります。今回ご紹介するテーマは、AIを利用した顔認証です。
個人の顔認証をいかに少ないデータで実現できるか?また、アルモニコスでは稀なケースですが、ちょっと遊び感覚でハードウェア(カメラやラズベリーパイなど)との連携を行い、出勤時のネームプレートの反転機能を模擬的に作成してみました。
目的
ディープラーニングで顔認証を行い、自動で識別した人物のネームプレートを回転させます。
方法
回転制御はラズベリーパイを使用しました。
顔認証では、ファインチューニング、データオーグメンテーションにより、少ないデータから高い認識率を実現しました。
こんな風に動いてほしい
処理の流れ
カメラで撮影した画像をディープラーニングで顔認証します。
ネットワークは画像処理で実績のあるCNN(Convolutional Neural Network)を使用しています。
認証された顔に対応付けられたサーボモーターを動かすことによりネームプレートを回転します。
少ないデータからの学習1(ファインチューニング)
学習済みモデルVGG16の出力層を付け替えてファインチューニングすることにより、少ないデータから高い認識率を実現しました。
少ないデータからの学習2(データオーグメンテーション)
学習データをランダムに変形させて、水増しします。
自動回転ネームプレート装置
一連の処理を動画でご紹介します
研究担当
ACE事業部 プロジェクトスーパーバイザー 内藤直之
1998年、(株)アルモニコス入社。
入社以来、アルモニコス製パッケージソフトspGate、spGauge、spScan、受託開発を経験。現在は、spGateの曲線・曲面関連の仕事に従事。
趣味は、読書、旅行、モータースポーツ観戦。
A-Pro事業部 中山龍
2015年、(株)アルモニコスに入社。
入社後はspGateの開発に携わり、現在は受託系システム開発に従事。
趣味は、読書と旅行。
よく読むジャンルは新本格ミステリーで、特に有栖川作品が好き。
旅行は主に国内の北のほうに雪と温泉を求めて行くことが多い。
A-Pro事業部 志田健太朗
2017年、(株)アルモニコスに入社。修士論文は「Image Based Mesh Smoothing.」。
入社後はClassNK-PEERLESSの開発に携わり、現在は受託系システム開発に従事。
趣味は、バイク。 愛車のスーパーカブで日本一周するのが夢。
※所属・肩書は記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。