画像処理
デジカメで写真を撮るだけで、3次元計測
軽量・小型のデジタルカメラで本格的な3次元計測を実現。
「FUJIFILM 3D 計測システム」を採用した空間計測ソフトウェア「撮測3D」を開発・販売しました。(2017年12月末販売終了)
3Dデジタルカメラについている左右のレンズで撮影した2次元の画像から、被写体の3次元データを作成します。 画像上で測定したい部分を指示することにより、空間中の位置や長さ、面積などを測定することができ、さらにその結果をフルカラーの点群データと共に3次元表示上で確認することができます。
特徴
- 手軽に3次元計測ができる!
一般のデジタルカメラと同様の操作で計測が可能です。 - メジャーをあてなくても測定できる!
動物や自然物、複雑な形状の計測もメジャー要らずです。 - 手の届かない場所も測定できる!
高さのある看板や触れられない文化財も撮影するだけで測定可能です。
測定事例のご紹介
配管の測定
パイプ、鋼材などを測定することができます。角などの特徴的な箇所を用いることで、ステンレスなどの反射するパイプも測定することができます。
文化財の測定
直接手を触れることができない文化財も、写真を撮影するだけで計測することができます。
看板の測定
看板の位置
看板の高さや位置、路側からの距離などを写真上および3D表示上で確認することができます。3D表示では、作成した多角形にテクスチャを割り付けて表示することもできます。
看板の面積
多角形で看板を囲むことにより、面積を求めることができます。対象物を正面から撮影すると、最も精度が高くなります。
大規模建築物
左右の写真の撮影地点の距離を大きくとることで、より遠距離の対象物を3次元化出来ます。撮影地点から、 対象物の一点までの距離をレーザー測定機等で計測・指定する、あるいは、寸法が既知のものを画像中に写しこみ、寸法値を指定すると、 これまでは計測出来なかったサイズ・距離の対象物も測定可能になります。
人体の測定
短時間の撮影で様々な箇所を測定することができます。ただし、色合いが似ている箇所は対応点の計算が困難なため、点群に抜けが発生することがあります。
生き物の測定
メジャーを当てて測定することが難しい鳥なども、撮影するだけで測定することができます。ただし、ズーム撮影した画像では測定できないため、ある程度被写体に近付く必要があります。
空間的な位置の把握
作成した点群の視線方向を変えることにより、写真だけでは分からない空間的な配置状態を直観的に知ることができます。
街路の再現
複数ショットを合成することで、より長大な対象物も三次元化できます。
研究担当
A-Pro事業部 営業部長 宮崎祐樹
1993年、(株)アルモニコス入社。フレームワーク、受託システム開発に従事。その後、アルモニコス製パッケージソフトClassNK-PEERLESSの立ち上げを担当し、同ソフトの営業責任者として現在に至る。趣味は、ゴルフ、テレビでのスポーツ観戦、金魚のお世話。中学2年生から広島カープファン。
※所属・肩書は記事掲載時のものであり、現在とは異なる場合があります。