関電プラント株式会社様は、火力・原子力発電設備の建設・メンテナンスをはじめ幅広くプラントエンジニアリング事業を手がけられています。
主に火力・原子力発電設備の据え付けから配管・配線の設計施工、機械設備や電気・計装設備の保全計画、分解・点検・組み立て後の試運転調整、定期点検などを行われています。

最近では自家用発電設備の建設からメンテナンス、石油化学設備などの改修工事の事業も展開しており、各種プラント設備における設計から据付までの一貫した施工を実施されています。

今回は「ClassNK-PEERLESS」を導入してから業務に適用するまでのお話を、プラント技術部の森村氏に伺いました。

現地調査や工事計画の迅速化における課題

配管等設備の現地調査はまずメジャーで計測し、次に紙へスケッチするという作業のため時間がかかり、測り忘れも発生していた。そのため測定にかかる時間や手間を削減する必要があった。
また機器の搬出入ルート計画や仮設構造物の配置計画などを現場サイドと共同で検討する機会も増えてきていたため、効率的な工事計画の手法を確立する必要があった。

これらの理由から広範囲を短時間で計測できる3Dスキャナーと、PC上でのシミュレーションを可能にする3Dモデル化ソフトの「ClassNK-PEERLESS」を導入することにした。

シンプルな操作性と手厚いフォローでスムーズな導入を実現

作業効率の向上

足場がないと採寸できないような高所にある配管でも、3Dスキャナーと「ClassNK-PEERLESS」を用いれば容易に計測して3次元化できた。
また今回導入したのがフローティングライセンスであったため、遠隔地の作業者と交互にライセンスを使用できて便利だった。

新システム導入時の不安を払拭

新しいシステムを導入するとその操作に慣れる必要があるため、「ClassNK-PEERLESS」の特徴である「簡単な操作性」に期待していた。実際、操作性はシンプルで一度覚えるとスムーズに作業できた。
導入後のアフターフォローも大変丁寧で、操作などで困ったときにも即座にご対応いただけたため、少ない手待ち時間で作業ができた。

ClassNK-PEERLESSの効率的な運用に向けて

点群データと3Dモデルの活用拡大へ

現状は導入段階で、どのような業務であれば最も成果をあげられるかを模索している。
まずは実業務で経験を積み重ね、見えてくる課題を一つ一つ丁寧に解決することで、「やりたかった業務」を「できる業務」に変化させていきたい。点群データでできることと3次元モデルでできることを調査しながら進めていく。

効率化を推進する機能開発と継続的なサポートを期待

現在は全国に拠点を増やしている。発電設備以外のプラント設備についての工事が増え、対象も多岐にわたってきているため、3次元データを活用して設計及び工事について効率的に業務を行うことが求められる。
アルモニコスには弊社の業務効率化に寄与する機能向上とアフターフォローを継続的に期待している。

具体的な要望
・効率よく短時間で点群から3次元モデル化する手法の開発
・モデリング精度の向上
・モデリングした施設データ内に新設配管データを簡単に追加する手法の開発
・モデリングしたデータ（施設および配管データ等）を図面化する手法の開発

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関電プラント様が本記事でご紹介した導入段階の後どのように運用に至ったかについては、こちらの記事にてご紹介しています。ぜひご覧ください。

現地調査や工事計画時の作業効率改善！～運用フェーズへ～

お客様プロフィール

関電プラント株式会社

本店	大阪府大阪市北区本庄東2丁目9番18号
URL	https://www.kanden-plant.co.jp/