機能
2D図面から3Dモデルに寸法公差を植え付け
spGauge 2024.1 の新機能「図面読み込み機能」のご紹介です。
2D図面と3Dモデル間のやりとりでの課題
現在では、3Dモデリングはメジャーになり、設計作業もほとんど3Dで行われることが多くなってきました。
しかし、検査に使用する寸法公差等の情報は2D図面データのみに植え付けられていることが多く、3Dデータへの植え付けは非常に手間のかかる作業となっています。
本来であれば2D図面データ経由ではなく、元々の3Dモデルに寸法公差の情報が植え付けられていることが理想ですが、部門間で使用するツールを統一することが難しかったり、データのやりとりの関係でやむなく2D→3Dの工程が発生してしまうこともあるかと思います。
そんな課題を解決するのが、spGaugeの図面読み込み機能です。
この機能を使って、寸法公差が記述されている2D図面データを読み込み、自動的に3Dモデルに寸法公差を反映することで、検査準備にかかる工数の大幅な短縮が期待できます。
図面読み込みの流れ
それでは、どのように2D図面データに記載されている寸法公差を3Dモデルに植え付けていくのか、流れをご覧いただきましょう。
まず3DモデルデータをspGaugeに読み込んだ後、DXFの2D図面データもインポートします。
次に、2D図面データの図面要素(正面図、上面図、側面図など)を、3D形状データの該当の部分と合致させます。
基本的に図面データには規則がありますので、この作業はほとんど自動で行うことが可能です。
位置合わせをしたら、あとは自動で寸法属性を認識して3Dモデルに反映します。
その後はspGaugeの検査機能を使って、点群データと3Dモデルの寸法検査を行うこともできます。
一連の流れの動画もございますので、ぜひご覧ください。
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