活用例
ClassNK-PEERLESSの導入により、若手でも図面化作業が形になる!点群データのモデリングで効率的なプラント設計
有限会社山下設計事務所様は、水処理・工場・各種プラントにおいての新設・既設改造等の設備設計、図面作成を主に展開されています。強みは、長年にわたる現地実測技術による効率的な図面作成です。豊富な経験を持ったベテランスタッフが在籍し、若手スタッフへのノウハウ継承にも力を入れている、少数精鋭のプラント設計会社です。
【業務内容詳細】
- 機器配置設計
- 配置図面作成
- 配管設計
- 配管ルート作成、図面作成
- 配管詳細設計
- アイソメ図作成
- 機器・土建へのインフォメーション作成
- 配管材料集計
- その他、配管に関する架台・サポートなどの図面作成
- 鉄骨架台設計
- 構造計算
- 組立図面作成
- 詳細図面作成
- 各種ホッパー、タンク、コンベアの設計
- 組立図面作成
- 詳細図面作成
- 現場調査
- 既設配管のルートチェック及び図面作成
- 3次元計測(3D-Scan)
- 3Dレーザースキャナによる点群データの取得とデータ処理
今回は、代表取締役社長の山下様(写真右)と、プラントの配管設計、若手の教育、ソフトウェア等ツールの選定・運用を行われている山田様(写真左)にお話を伺いました。
ClassNK-PEERLESSを導入したきっかけ
そもそも、点群モデリングを考え始めたきっかけは何ですか?
山田様:2つあります。1つ目は、点群データを活用するうちにニーズが高まってきたということです。スキャナー導入後、点群と新設部のモデルを合成して干渉確認した結果や完成イメージをお客様へご提示していました。それが結構好評で、お客様側で3Dのニーズが高まりました。やはり干渉確認のような場面では、実際に現場が想像できる3Dのほうが伝わりやすいですね。
2つ目は、若手スタッフの教育や戦力化です。ベテランに比べて知識が少なく、現地を知らない若手スタッフに図面を作成させると、ミスの発生や時間がかかることが課題でした。3Dスキャナーで点群データを取得するようになり、雰囲気は掴んでもらえるようになったのですが、やはり「点群から状況を把握する」という能力でベテランと若手で差が出てしまいました。例えば、若手スタッフがノイズだと思って見逃してしまう点の集まりが、実は重要な部材であった、というようなことです。このように、人によっては点群だけだと状況がわかりづらいため、視認性をあげるために点群のモデリングが必要になりました。
いくつかある点群モデリングソフトの中からClassNK-PEERLESSを選んだきっかけは何だったのでしょうか?
山田様:時間をかけずに精度の良いモデルを作成したかったからです。ClassNK-PEERLESSは誰でも簡単に操作できます。また、マニュアル(手動)機能が充実していて使いやすいので、精度良くモデリングすることができます。他ソフトでの自動作成機能も試してみたのですが、弊社の求める精度を考えると、自動モデリング後に修正が必須になります。その修正の労力を考えると、はじめからマニュアルで作成した方が速いと思っています。
※ClassNK-PEERLESSモデル化例
かなり細かい部分まで詳細にモデリングされていることがわかる。
導入効果
ClassNK-PEERLESSを導入して良かった点を教えてください。
山田様:若手スタッフができる作業が増えたことですね。従来、2D図面が主流だったので、若手が図面作成をするのは無理がありました。でも、ClassNK-PEERLESSがあれば、若手でも形にすることが可能になりました。もちろん、ベテランとの差は埋めきれませんが、まずは形にするということが重要だと考えています。
また、お客様にも理解していただきやすくなりました。現場に行かなくてもモデル化したものを見るだけで、かなりイメージしやすいそうです。
以前、既設の配管設備を一度撤去して、設備の一部を入れ替えた後にまた同じように戻すという工事がありました。その際、ClassNK-PEERLESSを使って既設部のモデルを作成したのですが、お客様からは「このモデルがあってよかった」とおっしゃっていただきました。点群データだけだと配管がどのように繋がっているのか非常に分かりにくいのですが、モデル化したら一目瞭然でした。
※ClassNK-PEERLESSモデル化結果と点群データの比較。
配管が入り組んでいてわかりづらい部分も、モデル化で一目瞭然
山下様:これはソフトだけでなくスキャナー導入にも当てはまる話なのですが、弊社のような規模の会社こそ、こういった効率を高めるツールは導入効果が出ます。現場に計測に行く人員も、元々数名必要だったのが1名で行けるようになるだけで大きなコスト削減になりますし、若手がアウトプットできるようになるのにも大きなメリットがあります。導入費用は安くないですが、有効に使うことができれば価値はそれ以上だと思っています。
便利な機能と欲しい機能
よく使う、便利だと思う機能を教えてください。
山田様:モデリングの機能はもちろん簡単ですが、それ以外だとフリービューワ(ClassNK-PEERLESS Viewer)の3D注記機能ですね。弊社は現在、大阪と鹿児島にオフィスがあります。ClassNK-PEERLESSの操作は主に、鹿児島オフィスの若手スタッフが担当しています。そのためライセンスは鹿児島に置いていて、大阪ではビューワを使っています。鹿児島でモデリングした結果をビューワで確認して、気になるところや修正箇所は3D注記を付けてフィードバックします。この時に、点群やモデルの情報でやりとりせず、注記データだけ送ればいいので便利です。ビューワはお客様へも渡しています。
※モデルに3D注記を挿入した状態。山田様からのフィードバックを注記データで作業者へ送る。
期待する機能やアルモニコスへの要望を教えてください。
山田様:2Dとの連携ですね。2D図面をインポートして、点群や作成したモデルデータと合成させる機能が欲しいです。また、大まかな機能の使い方はわかるのですが、詳細にモデリングしようとするとテクニックが必要になります。その際の詳しいマニュアルがあれば嬉しいです。日々のサポートは迅速な対応で満足しているので、マニュアル面の充実も期待しています。
今後について
今後について教えてください。
山下様:弊社は、長年の経験から培った豊富な知識や技術が強みですが、それと同時に、今回のような点群や3Dデータといった新しい技術を取り入れて、時代に合った方法で納期短縮・効率化を図ることにも力をいれています。我々の業界は常に人材不足に悩まされていますが、そういった現場こそ積極的に新しい技術を取り入れて、匠の技を後世に引き継いでいくことが使命になるのではないかと思っております。常に新鮮な情報を取り入れ、長年の技術を活かすことで今後もますます充実した設計活動を続け、社会に貢献できるよう邁進してまいります。
モデリングも含め、プラントの設計なら弊社に任せてください。
お客様プロフィール
有限会社 山下設計事務所
所在地 | 本社 大阪府大阪市北区東天満2丁目2番3号ダイアパレス南森町ビル8F |
TEL | 06-6353-8235 |
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