機能
リバースエンジニアリングとは?
アルモニコスでは、点群からモデリングをする “リバースエンジニアリング” ソフトとして、『spScan』と『ClassNK-PEERLESS』を開発・販売しております。
その点について、「同じリバースエンジニアリングのソフトだけど、何が違うの?」というご質問を受けることがよくあります。本記事では、 まず “リバースエンジニアリング” の言葉の意味を再確認し、『spScan』と『ClassNK-PEERLESS』どちらが、今ご覧いただいているあなたの業務のソリューションとして適しているか、導いていきたいと思います。
目次
リバースエンジニアリングとは?
なぜリバースエンジニアリングが必要なの?
アルモニコスのリバースエンジニアリング技術
モデリングソリューション診断
リバースエンジニアリングとは?
そもそもリバースエンジニアリングとは何でしょうか?
簡潔に言うと、通常の工程とは逆の工程を辿ることです。
ソフトウェアの動作解析などもリバースエンジニアリングに含まれますが、今回はものづくりでのリバースエンジニアリングについての説明になります。
一般的に、ものづくりの場面でのリバースエンジニアリングは、現物を測定し、そこから設計図(CADデータ等)を起こすことを意味します。
通常、製品の製造工程は、企画/設計→製造(組立/検査等)→完成品という順番になりますが、リバースエンジニアリングでは、完成品を使って製品構造を調査/解析し、製造方法や設計図を明らかにすることができます。製品の製造工程の一種と捉えられるでしょう。
上記の意味合いのリバースエンジニアリングを実現できるソフトが『spScan』です。
さらに弊社では、空間を測定し、取得した点群から空間(環境)をモデリングするソフトである『ClassNK-PEERLESS』もリバースエンジニアリングの一種としています。
なぜリバースエンジニアリングが必要なの?
では、リバースエンジニアリングが必要になるシチュエーションについて考えてみましょう。
逆の工程を辿る、ということからも分かるように、リバースエンジニアリングが必要になるほとんどの理由は、図面がないからです。図面が存在しないシチュエーションは次のようなものが考えられます。
- 現物が古い製品のため、図面が見つからない・なくなってしまった
- 図面から起こした形に、現場で手修正を加えたため元の図面から変わってしまった
- 改修工事を繰り返しているが、図面が更新されておらず、現状の図面がない
- クレイモデルや美術・工芸品など、人の感覚で作られたため図面がない
こういった場合に、リバースエンジニアリングの技術を使って図面を取得することができます。
図面を保有することは、それを製造や設計に活かすだけでなく、古い金型や現物の情報をデータで保管できる(場所をとらない)というメリットもあります。
このようなニーズから、昨今リバースエンジニアリングの需要が高まっています。
アルモニコスのリバースエンジニアリング技術
リバースエンジニアリングの流れを図にして説明すると、次のようになります。
アルモニコスのリバースエンジニアリングソフト『spScan』と『ClassNK-PEERLESS』は、上記の「点群をモデル化」の立ち位置でリバースエンジニアリングの技術を担っています。
点群の面化/モデル化のメリットについては、こちらの記事をご覧ください。
モデリングソリューション診断
貴社のご状況やご要望に合ったリバースエンジニアリングのソリューションをチェックしてみましょう!
4つの質問に答えた結果で、適しているソリューションがわかります。
Question 1 <精度はどこまで求めますか?>
A:滑らかな曲面まで細かく再現したい!(ポリゴンとの誤差通常0.05mm~0.1mm)
B:単純形状(平面・円柱などプリミティブな形状)での表現で充分
Question 2 <モデリング対象物の大きさは?>
A:車1台分くらいまでの大きさ
B:工場や建物全体などの空間全体
Question 3 < 使用する3次元レーザースキャナは?>
A:カメラType・アームType・ハンディTypeなど
B:地上型レーザースキャナー(TLS)、ハンディレーザースキャナー、LiDAR、ドローンや航空機など車載型移動計測システム(MMS)
Question 4 <後工程の3Dシステムは?>
A:3DCAD、CAM、CAE
B:配管設計(EYECAD, Tfas, Rebro、Plant3Dなど)、建築CAD(Revit)、機械系CAD(SOLIDWORKS、Inventorなど)、その他3Dツール(Navisworksなど)
回答結果は…..?
ほぼAと答えた方
が適しています。
製品ページを見る
spScanは、点群データから滑らかな曲面(NURBS曲面)を作成することができます。
高精度・高品質なリバースエンジニアリングが可能です。
得意なモデリング対象
金型・プレス製品・クレイモデル・樹脂製品・工芸品
ほぼBと答えた方
が適しています。
製品ページを見る
ClassNK-PEERLESSは、簡単な操作と規格の自動認識機能で、誰でも短時間でのモデリングが可能です。
空間全体をモデリングすることで、改修設計時の干渉チェックや搬入出経路の確認に活用できます。
得意なモデリング対象
プラント・工場・建物・船舶・橋梁
回答にAとBどちらも含まれ、どちらが適しているか迷っている方
spScan と ClassNK-PEERLESS どちらもソリューションとして可能性があります。
カスタマイズが必要になる場合もありますので、是非ご相談ください。
tag : リバース手法 点群データのCAD化